渋谷文化プロジェクトで取り上げていただきました。

http://www.shibuyabunka.com/entertainment/090204/
こんな質問に答えました

・オリジナルフォトグラムについて、坂田さんのオリジナルフォトグラムと、通常のフォトグラムとの違いはなんですか?

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普通のフォトグラムはシルエットや光、もののカゲで印画紙に絵を描きます。私には曖昧な物語は重要なことではありません。光を使いものの位置やその空間を確かめるように探ることに興味があります。シルエットと表面、モチーフを透過する光はバランスを探りつつネガ像とポジ像の中間を定着します。



・今回の新作展にあたってのテーマがあったら教えて下さい。

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今回に限らず一貫して花をモチーフにしています。花は生命そのものであり、喜びや悲しみの象徴です。個人的には死と向かい合う場面に花が存在することに「生命」を感じます。
フォトグラムという少し違った角度からモチーフと向き合ったときに、表面的な美しさだけでない内側の微妙なバランスが見えてくることは興味深いことです。



・坂田さんがフォトグラムを制作されるようになったのはいつからですか?また、何故でしょう?

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1993年ごろだったと思います。旅行のスナップ写真を焼いていた時に何となく遊びでやってみました。当初から基本的に今と同じ方法の花のフォトグラムです。大学の卒業制作で生花を使ったので、その後も花のことは意識していました。花の写真はハードルが高いのでやってみると面白いかもしれないと思いました。そのころは美術家として半分足を洗っていましたから趣味の気持ちではじめました。