スペース確保
06個展にあたり思ったことをとりあえず
このあたりに入れておく。(移動の予定)
「花・アート・いろいろ思うこと」
1993年頃「テンカイバナ」と言う造語を作り、花を展開していくこと、天界、転回…と言う意味を込めて花をモチーフに作品をつくりはじめる。
「花」は人類が埋葬を意識した時からの欠かせないアイテムである。作品に「花」を意識したのはこのことと、花=美しい?という疑問からである。
花は植物における生殖器官でありエロテックなイメージとして直結している。生命が生まれ存在していることは感動的である。花がしばしばアートのモチーフとして選ばれるのはこの素晴らしさと神秘に魅せられるからでしょう。
生き物は生まれてくれば必ず「死」をむかえる。すべては「死」にむかっている。時間を支配するものは「死」である。
どんなに経済が混乱しても、時代が時代性を変化させても必ず終わりを告げる。なにもネガティブではない。これは事実である。
人間が考える価値感や美意識ほど頼りないものはない。美しいというのは自己満足。人間の考えた事など断片に過ぎないのだから謙虚になりたい。コンセプトなんて空気といえよう。現代アートにおいて大切なのは空気である。酸素バーで空気を楽しんで満足する。ウォーターバーで水を楽しむ。そこでは何に満足したのか?本当に味がわかっているのか?酸素や水がカラダに作用して満足したのではないか?いずれにせよ大事なのは満足することなのだけれど、カラダに満足なものにしたいと思う。
写真にあるものは事実のみである。誤解してはいけない、真実など何も写らない。それは光と闇でしかない。しかも光や闇に実体など存在しない。制作していく中でこのことが純粋さを与えてくれていると思う。けれども自分がいる限り決して純粋にはなりえない。